いざ東京へ
もう東京にいる。今日の昼についた。
前日は奥さんにびーびー泣かれてしまって、僕も一緒に泣いた。寂しい気持ちは消せないので、紛らわすために仕事に専念しようと思う。
ダメだったら戻ればよいのだ、と思うと肩の力が抜けてリラックスできる。
空港で半泣きの奥さんが、終わって帰ってきたら温泉旅行にいこうねと言った。どんな表情をしたらいいかわからず、笑顔で楽しみだと答えた。
飛行機はあっという間だった。気がつくと羽田。気がつくと浜松町。気がつくと田端。気がつくと先輩が出迎えてくれた。
思っていたよりも声が小さくて、ボソボソと話す人だった。人見知りなのだろうか。頭を下げて妻と選んだお土産を渡した。
噂によると、社内にあるいくつかのチームの中で最もチームワークがよいチームのリーダーなのだそうだ。
家は引くほど広かった。妻と住んでる家の2倍は広い。2LKで他は4人家族とかが住んでる、間違いなく高級物件である。そしてテレビがデカイ。無駄に高い。
私以外に、先輩の友人が住んでいた。なんと男3人でルームシェアということらしい。この先の展開が読めなくて最初はなんでも面白く感じる。
そして先輩はリビングのパソコンに向かって静かに仕事をしている。休みの日でも仕事をしているのである。あーこりゃ参った参った。
文章を書くと落ち着く理由
私が日々のあれこれを文章にすることで救済される理由は、もしかして私が文章を書くのにすごく時間が掛かるからかもしれない。
思いついたことをとにかく書いて、10分で500字。長いときは20分くらい掛けて書きまくって1000字くらいになったところで、文章を詰めたいときは削っていくのに3分。詰める必要がないときは1分で形を整えてリリースする。
時間は心の傷やストレスを緩和してくれます。書きながら、頭の中は色んなところへ旅行へいき。YouTubeでアドラー心理学の講話を聞いたり、昔の恩人の言葉を思い出したり、お腹が空いたなと推敲している途中でご飯を食べたり。
そんな時間の経過が、ただ頭の中でこねくり回して鬱屈としているよりも健全だということだと思う。
色々なコーピング、ストレスへのしなやかな対処法を取り入れて試してみたけど、私は随筆に走るのが一番落ち着く。集中できる。脳の血行が良くなる気がする。そして書ききったら読み返して、自分で噛みしめる。
そして文章を書くのは脳に汗をかくので、脳の凝りをほぐすために風呂に入って寝る。そんな感じ。
遠距離のときにやってたこと
遠距離恋愛だったときに、自分や今の奥さんを意識してやってたことを思い出してみる。
・なるべく毎日、動画や写真を送る。
写真や動画は文章を練らなくていいから気持ちが楽。それでいて生存確認もできる。
良いことも悪いことも、何か写真や文章という枠組みで切り取っておくと、客観的に自分の中に入ってくる。
「辛かった、嬉しかった」とかのシンプルなカテゴリに整理され、「完了」というラベルが貼られて、脳裏にこびりつかない。
振り返るととても優れた習慣だった。
奥さんは当時実家暮らしだったし、こちらも実家暮らしだったけど、
今は奥さんが一人暮らし。私は先輩社員と2人暮らしで寂しい思いをさせるので、飲み歩いて楽しそうにしている様子より、東京観光とかのような内容や、仕事の話とかの方が良いような気もしているが。
・電話する
できれば毎日1分でも電話して声を聞く。声は健康のバロメーターである。
2人とも布団の中にいる状態で繋ぎっぱなしにしてて、どちらかが寝落ちしたら終わり(だいたい私が先に寝る)ってしてた気がする。
たまに長電話で1時間くらいずっと話を聞いてたときがあった。当時妻は教職を目指しており、教採試験に通る自信が無い話だとか、勉強に集中できなくて不甲斐なく感じるという話とか、頑張れって励ましてほしいとか、頑張ってるねって褒めてほしいとか、そういう要求を叶える装置として極めて高い働きを果たしたLINEよ偉いぞ。
私はそんな話でも気を抜いて寝落ちする、そういう側面を自分に許していたりもした。
つらつらと書きすぎたな。